田舎から東京へ
僕は四国の田舎町で育った。
大学や大学院に通っていたころは別の場所に住んでいたが、そこも都会というわけではなかった。
そして、大学院を修了し東京の企業に就職した。
基本的に田舎者だった僕にとって、初めての東京で過ごす日々はまさに驚きの連続であった。
今回はそんな僕が東京で感じたことや気づいたことを残そうと思う。
驚いたこと
意外と緑が多い
東京はビルばかりというイメージを持っていたが、実はめちゃくちゃ公園が多い。しかも、どれもちゃんと整備された居心地の良い公園ばかりである。
特におすすめなのは、新宿御苑と昭和記念公園である。
新宿御苑はその名の通り新宿にあり、アクセスが抜群だ。
一度中に入れば東京とは思えない広場や森林が広がっている。
昭和記念公園は都心から少し離れたところにあるが、特別快速に乗れば新宿から30分程度で行くことができる。ここは、綺麗で広くて居心地がとても良い。
特に、東京ドーム2つが丸々入る広大な「みんなの原っぱ」は最高である。
この原っぱの真ん中にある巨大なケヤキの木は絶景。
ちなみにこのケヤキの下の陰になっているエリアはとても人気である。
地下が凄い広い
通常人間は地上を移動するものであるが、東京ではその移動が地下だけで完結することも珍しくない。
最寄りの地下鉄の駅から、一度も地上に出ることなく買い物や食事、献血に出かけることができる。
電車が狂ったように来る
僕は東京に来て時刻表を見ることがなくなった。なぜなら、いつ駅に行ってもすぐに電車が来るからである。
ギリギリで乗れなかった電車を見送って、仕方なくホームを端から端まで歩いている間に次の電車が来る。そのレベルで次々に来る。
そんなに来るのに、どの電車のどの車両にも常にたくさんの人が乗っている。こんな人数の人がどこから湧いて出てきたのだろうか。目的は不明だが、実は電車に乗るだけのバイトがあるのではないかと僕は疑っている。
ちなみに、電車内が混んでいて目的の駅で降りられないように思われる状況でも、駅に着いたときに「すいません・・・」と言いながらもぞもぞしているとみんなが道を作ってくれてちゃんと降りられるようになっている。
全然面白くないことを言うが、僕はこの現象のことを「モーゼ」と呼んでいる。
本物の都会人は原宿に行かない
東京のおしゃれな街といえばどこを思い浮かべるだろうか。
僕自身は、東京に来る前は「原宿」や「表参道」と呼ばれるところに都会のおしゃれな人たちが集まっているのだと思っていた。
しかし、住んでみてわかった。
残酷なことを言うが、原宿や表参道にいる人は田舎から出てきたばかりの人が多い。なぜなら、大抵の人が田舎から東京に来て最初に行くところがそこだからである。
実際、僕も東京に来てすぐに原宿に行ったし、地元の友達も東京に遊びに来ると必ずと言っていいほど「原宿に行きたい」と言う。つまりそういうことである。
そして、5年以上住んでみてわかったことがある。
王様のブランチの真似をする以外で、原宿と表参道に用事なんてない。
原宿、表参道、渋谷駅は徒歩で移動できる
東京は、狭い範囲に色々な地名の街が詰め込まれている。
例えば、原宿と表参道と渋谷駅はどれも徒歩で10分くらいの距離にある。東京では、ちょっと移動するだけで違う地名の街に出る。
コンビニが死ぬほどある
都心部にはコンビニが死ぬほどある。
新宿とかだと半径100m以内にマジで5~10軒くらいある。
コンビニの向かいにコンビニがあったりする。
そのコンビニが潰れてコンビニになったりする。
近所で何か工事が始まったなと思ったら結局コンビニができていたりする。
コンビニに行きたいなと思ってから30秒以内にコンビニが見つかったりする。
終電後はタクシーがめっちゃ走っている
東京は地下鉄が張り巡らされているため、普通は車で移動しない。しかし、繁華街で飲んでいて終電を逃したりする人がいるため、タクシーがめっちゃ走っている。
終電後の新宿では、道路のほとんどがタクシーで埋まっている。10連続くらいでタクシーが通ったりする。
あれはたぶん1億台くらいは走っている。
街中にとんでもない美人がいる
たまに、ほんとにとんでもないレベルの美人がいる。
たぶん僕が知らないだけで、モデルとか女優なのだろう。
これは東京の最大のメリットだろう。