ネガティブなことを言うときはポジティブ表現の否定形にしている話

ポジティブ表現の否定形

タイトルでは何のことかわからない内容で申し訳ない。

例えば、このような話である。

「汚い」ということを伝えたいときに「綺麗ではない」と言うようにしている。ということである。

ネガティブな表現である汚いではなく、ポジティブな表現の綺麗の否定形で表している。

そう、今回はこれだけの内容である。

なんでそんなことをしているのか

どちらの表現でも、相手に伝わる情報は同じである。ではなぜ、わざわざ少し長くなる方の表現を使っているのか。

それは、言葉を聞いた相手の頭に浮かぶイメージを少しでもポジティブなものにしたいからである。

例えば、

汚い、臭い、ダサい、辛い、疲れた…

のようにネガティブな表現を聞いた時は、脳に直接この表現が入ってくる。そのため、頭の中にイメージとしてこのネガティブな状況がどうしても浮かんでしまう(私はそうなのだ)。これは、個人的には人間として少しストレスのかかる状態だと思っている。

これに対して、

綺麗ではな、良い香りではない、オシャレではない、楽しくはない、元気ではない…

のようにポジティブの否定形で聞いた時では、意味は一緒でも脳に入ってくる言葉が違う。直接入ってくる言葉はポジティブなものなので、頭の中に浮かぶイメージもポジティブなものとなる。

結局はその否定形なので意味は同じなのだが、脳の処理の順番としては

良い香り(頭の中では良い香りのイメージが浮かぶ)

ではない(否定)

となるので、最初に良いイメージが浮かぶ。言葉の意味はネガティブなものでも、頭の中のイメージはポジティブなものになるので、そこまでストレスはかからない(と私は思っている)。

これが最初からネガティブな表現だと、

臭い(臭いイメージが浮かぶ)

となって、嫌なイメージしか浮かばないことになる。これは言葉の意味とイメージの両方がネガティブになるので、ちょっとストレスが大きいだろう。

ゆえに私は、ポジティブの否定形というちょっと回りくどい表現を使用しているのだ。