TOEIC200点台が「TOEIC Bridge」を受けてみた

TOEIC Bridge(トーイックブリッジ)って何?

全国のTOEIC200点台のみなさん、こんにちは。

突然ですが、みなさんは「TOEIC Bridge」というテストをご存知だろうか?

満点が990点でみんな点数を上げることに必死になっているあの「TOEIC」とは違う。

TOEIC Bridgeだ。

Bridge(ブリッジ)は「橋」という意味だ。

なんで綴りに「d」が入るのかはわからない。僕は「d」はいらないと思う派だ。

さて無駄な前置きはこの辺にして、
TOEIC Bridgeとはいったい何なのか?
をみてみよう。

※この記事では、
TOEIC Bridge:TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
TOEIC:TOEIC Listening & Reading Tests
のことを言っている。

要するに、簡単なTOEIC

TOEIC Bridge(以下、Bridge)とはどのようなテストなのか?
いわゆるTOEICとは何が違うのか?

公式サイトをみてみると、いきなりTOEICに挑戦するのが不安な人が受けると良い簡単なテスト、といったニュアンスのことが書かれている。

また、BridgeはTOEICに比べて、

・日常的な題材
・問題数と試験時間が半分
・リスニングがゆっくり

であることが大きな特徴である。

ここまで読むと、「なんや、TOEIC200点台の英語できないやつが受けるテストやないか。自分には関係あらへんがな」と思う関西人も多いと思う。

しかし、それはちょっと違う。

なぜなら、Bridgeの満点は、TOEICでいう570点程度と言われているからだ。

つまり、TOEICで570点以下の人は、Bridgeを受けても何の問題もない。

実際のところ、これを読んでるほとんどの人は570点以下ではないだろうか。
(570点以上の人には I’m sorry.)

むしろ、テストの時間は1時間で済むし、題材も日常的なもの(TOEICはビジネス寄り)なのでありがたいことも多い。

実際に受けてみた

実際にと言ったが、現在(2020年春)は不要不急の外出は控えているところで、TOEICも試験自体が中止となっており、受けたくても受けられない。

そのため、僕は「TOEIC Bridge公式ガイド&問題集新装版」という公式問題集を疑似Bridgeとして真剣に受けてみた。

この「TOEIC Bridge公式ガイド&問題集新装版」は、 Bridgeを実施・運営するETSが制作した公式問題でリスニング用のCDや回答用のマークシートも付いている。そのため、家で実際の試験のように受けることができるのだ。

この試験を、TOEIC200点台の僕が受けたらいったい何点くらいとれるのか?

因みにTOEIC200点台とは、TOEICを受けたらマジで1問もわからないレベルの、もはや人間かどうかも微妙なラインに生きとし生ける者である。

Bridgeはそんな奴が受けても大丈夫なのだろうか。

一抹の不安はあったが、
実際に受けてみると意外や意外、なんとちゃんと問題を解くことができた!

特に最初の方のリスニング問題はちゃんと聞き取れたし、選択肢もちゃんと正解を選ぶことができた。英語のテストでちゃんと問題が解けたのは何年ぶりだろうか。

(なお、最初の方にある例題を本番だと思い込んで真剣に解いて最後まで気付かなかったのは内緒の話である。TOEIC200点台は「これは例題です」と英語で書かれてもわからないのだ。)

ただ、そんなリスニングも最初の方は調子よく解いていたのだが、最後の方は全くわからなくなった。まあ、途中でわからなくなるというのは、逆に言うとテストのレベルが自分に合っているということなのだと思う。

リーディングの方はちょっと難しかった。しかし、これも最初の方はちゃんとわかった。

例えば、読解問題の質問は以下のようなものが出る。

・What is the problem?
・What does the store sell?
・What time does the store close on Tuesday?

少し長い文章もあるが、ゆっくり読めばTOEIC200点台でも意味がわかる。

なんと素晴らしい問題だろうか。

TOEICは、問題も質問も選択肢も全くわからない。つまりヒントが0なので勘で解くことすらできない。しかしBridgeは違う。

もう一度書くが、

What is the problem?

である。

これこれ。これである。

こうシンプルにゆっくりと聞いてくれたらわかるのだ。

選択肢も全てシンプルで読める。
そのため、ちゃんと正解を選ぶことができる。

TOEIC200点台の人は一度受けてみてほしい。
初めて英語の問題をちゃんと解いている感覚を味わうことができるよ。

「TOEIC Bridge公式ガイド&問題集新装版」は採点ができない

ただ、この疑似Bridge、致命的な欠陥がある。

なんと、解答用のマークシートまで付いているにもかかわらず、解いた後に採点ができないのだ。

確かに、TOEICは点数の求め方が単純な正答数の足し算ではなく、統計処理を加えて算出している(テスト毎の難易度の差をなくすため)。そのため、簡単にその内容を公開するわけにはいかないのだろう。

しかし、個人的には正確でなくてもいいから採点できるようにしておいてほしかった。

ここで文句を言ってもしょうがないので、今回は単純な正答数の足し算で点数を算出することにした。

ちょっと嬉しい結果

単純な正答数の足し算で算出した結果は、

なんと、

118点!(満点は180点)

そしてこの点数は、TOEICに換算すると280~310点程度らしい!

※2019年6月からBridgeが新しくなり、満点が100点になった。
※「TOEIC Bridge公式ガイド&問題集新装版」は前の形式(180点満点)だったらしい。


なんと、TOEIC換算で280~310点という、自己ベストをたたき出してしまった。
(僕のTOEIC最高スコアは270点)

序盤のリスニングが好調だったので自信がついて良い流れができ、それが結果に繋がったのかもしれない。TOEICでは1問もわからないため自信の付きようがないのだ。

全国のTOEIC200点台のみんなも、Bridgeを受けてみると意外に良い結果が出るかもしれないよ。