初めに述べておくが、これはあくまで「帰る」方法である。仕事を早く終わらせる方法ではないのでその点気を付けていただきたい。
はじめに
僕はこの方法を、大学院の研究室に所属していた時代に編み出した。いや、編み出さざるを得なかった。というのが正しいだろう。
それはなぜか。
理系の大学院生(もしくはブラック企業の社員)ならわかるかもしれないが、一部のブラック研究室では、定時などという概念は存在しない。ルール上は「9時に来て18時に帰る」などと書いているかもしれないが、そんなものは機能していないのである。
そして、そのような無法地帯であるのをいいことに、研究室にやたら遅くまで残業している人がいる。これは、先生であったり先輩であったりするのだが、彼らは深夜を過ぎても当然のように研究しており、朝方になってやっと帰る。
研究室(やブラック企業)にはこのようなネトゲ廃人の様な生活リズムの人が存在しているのだ。
先生や先輩が当たり前のように長時間労働している環境の中で、「お先に失礼しや~す」と帰ることができるのはほんの一部の選ばれし人間だけであろう。
普通の人は環境に流されてなかなか帰り辛い。
しかし、睡眠不足であったり予定があったりなどでどうしても早く帰りたい日もある。しかし、ネトゲ廃人がいる以上帰り辛いのが実情。
このような極限状態に置かれた僕は、周りを全く気にすることなく自分の好きなタイミングで帰ることができる1つの革新的な方法を思いついたのであった。
それはトイレに行った時に閃いた
どんなブラックな環境であっても、みんなトイレには行くだろう。これは生物として当然だ。
そして、トイレに行くときには特に何も罪悪感は感じない。
その日は僕もいつも通り席を立ち、研究室を出て、トイレに入った。
その時にふと思った。
あれ?トイレ行くのと帰るのって、途中まで道一緒じゃね?
頭の中で一筋の閃光が走った。
席を立ち、部屋から出る。ここまでのルートは全く同じなのである。
では何が違うのか?
それは、
- 荷物の有無(トイレに行くときは手ぶらだが、帰るときは荷物を持っている)
- 意識の違い(トイレに行くことに罪悪感は感じない)
主にこの2つだろう。
この2つの違いを自分の中で解消することで、好きなタイミングで帰ることができるのではないか。
僕は考えた。
そして編み出した。
その方法はこうだ、
そもそも手ぶらで通学(通勤)し、帰るときにはトイレに行くつもりで席を立ち、途中で進路を変更してそのまま帰る。
のである。
僕はこの方法を編み出してからというもの、10年近くにわたり自分の好きなタイミングで帰ることに成功している。